「マリアビートル」(伊坂幸太郎著/角川文庫)
2014年の大学読書人大賞を受賞した今作。
「グラスホッパー」の続編だったらしいが、別に読んでいなくても
全く問題なく楽しめた。
単行本で500ページ超あったが、ページ数を気にすることなく、面白くて一気に読んだ。
今年本屋大賞を受賞した「鹿の王」とは、大違い‼
こちらはあまりに単調な話が延々と続いて読むのが苦痛だったよ。
なんでこんな本が本屋大賞を受賞したのか?
大人の事情でしょうか?
さてマリアビートルの中身と感想です。
東北新幹線を舞台に東京から盛岡に着くまでの間に繰り広げられる殺し屋たちの息をつかせぬ物語。
お互いに相手の裏の裏を読む心理戦、かけひきが息つく間もなく繰り広げられる。
また登場人物が一癖も二癖もある殺し屋たちなんだが、なんか憎めない。
決して善人ではないんだけど、かといって本当の悪でもない。
できの悪い奴落ちこぼれ、だけど憎めない奴って感じかな。
でも一人だけ、本当の悪って奴が登場します。
そいつには小説とは言え、読んでいて本当にムカついた。
どれくらいムカついたかと言うと、
「キレてないですよ⁉」でお馴染みの長州力をキレさせるほどだと思うよ。
でも最後は、意外な人たちが、このムカムカを解消して溜飲を下げてくれたので、気分スッキリで読み終われました。
通勤電車でワクワクしながら、読んでました。
一気に読める面白いミステリー小説を探している人は、これは読んでみて損はないと思う。
満足度 ☆☆☆☆
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